JALファーストクラス搭乗記(成田-ジャカルタ)
今回がファーストクラス初搭乗。
2014年2月22日のJL725(成田→ジャカルタ)のファーストクラスに乗りました。JL725はJALのアジア路線で唯一のファーストクラス設定路線。特典航空券で取りました。
マイル収集を得意としており、比較的マイルが余っていたこともあり、「マイルでファーストクラス」ということは以前から考えていました。
昨年はそれを「今年の目標の一つ」としていましたが、家庭の事情で実現できず。今回、家族を説き伏せて、ようやく実現しました。私が不在の間、家族に迷惑かけることもあり、大分お布施いたしました(笑)
※機上にいる時間のほぼ8割は酩酊していたこと、搭乗してから約一ヶ月後にこの記事を書いていることから本文中の記述には記憶違い、誤認識による誤りがあるかもしれません。
Contents
JL725にした理由
「マイルでファーストクラス」を考えた時、候補となる路線はいくつかありました。
JALの成田→ジャカルタ線(JL725)、タイ国際航空の羽田-バンコク線(TG661)、タイ国際航空の成田-バンコク線(TG677)、エミレーツ航空の羽田-ドバイ線(EK313)です。
私は痔疾患をかかえてますので(苦笑)、いくら快適なファーストクラスとは言っても、長時間の欧米線は最初から考えていませんでした。
私の頭のなかは以下の様な感じ。
JALの成田-ジャカルタ線の使用機材はボーイング777-300ERで、ファーストクラスの設備も良さそう。100%日本語が通じる安心感もあるし、なにより機内Wi-Fiが使える。機内Wi-Fiが使えれば搭乗中退屈することはなさそうだ。「ファーストクラスなう」とかやりたいよね(笑) しかも、ドンペリ飲み放題っていうじゃない(笑) 特典航空券の空きも多い。
タイ国際航空の羽田-バンコク線(TG661)はそこそこ空きもあるけれど、使用機材が古いし、ファーストクラスの設備もしょぼそう。贅沢感を味わえなさそう。もちろん機内Wi-Fiも使えない。タイ国際航空の成田-バンコク線(TG677)はエアバスA380という最新機材を使っているけど、特典航空券の空きが全くない。
エミレーツ航空の羽田-ドバイ線(EK313)の使用機材はボーイング777-200LRで、ファーストクラスの設備もなかなかluxuriousな感じだけど、機内Wi-Fi未整備なため、11時間半の飛行時間は暇を持て余しそうだなぁ。
JL725でジャカルタかなぁ、でも、ジャカルタに行って何しよう?『地球の歩き方』やWebで情報収集しても、「これ見たい」「これやりたい」というものがないんだよなぁ。ん、JAKARTA?JKT?そうだ、JKT48だ。「ファーストクラスでJKT48」。これだこれしかない!
こんな感じで、JL725に決めました(笑)
JKT48の握手会の模様はまた別の機会に記事にできたらと思います。
JL725ファーストクラスの特典航空券必要マイル数
2月22日のJL725、2月27日のJL726を共にファーストクラスの特典航空券で予約しようとすると、必要マイル数は80,000マイル(税金・燃油サーチャージ等で33,210円)でした。
同じ旅程の航空券を普通運賃(※)で購入しようとすると、905,000円(税金・燃油サーチャージ等で33,210円)でしたから、1マイル=11.3125円の交換価値を実現できたことになります。100円で1マイル貯まるJALカードの還元率が11.3125%(笑)
(※)JL725のファーストクラスに割引運賃などという日和ったものは存在しません。
1マイルの価値を最大化したいなら、ファーストクラス特典航空券への交換ですね!
なお、実際には、成田-ジャカルタ-バンコク-成田という旅程で旅しましたので、帰りはJL726のファーストクラスではなく、JL718のビジネスクラスでしたが。
チェックインから搭乗まで
JR日暮里駅から京成スカイライナーで成田空港第2ビル駅へ。
ターミナル1階でグローバルWIFIのWi-Fiルーターをレンタル。料金は7日間で9,905円でした。インドネシアとタイ2カ国で利用するプランなので1カ国で利用するプランよりも割高です。
2月の日本から赤道直下の熱帯性気候の国に行くので、コート・手荷物預かりサービスを利用しました。受付はターミナル2階のJAL ABCカウンターです。7日以内は1,300円。JAL・Visaカード CLUB-Aゴールドカードを含めVisaゴールドカードで支払うと15%オフになります。
2階のほぼ中央に位置するJALファーストクラス専用チェックインカウンターでチェックイン。
ファーストクラス搭乗者が他にいるか聞いたところ、現時点ではいないとのこと。ファーストクラスは1-2-1のアブレスト(座席配置)で合計8席ありますが、利用者は私一人ほぼ確定\(^o^)/
座席は「2K」で指定していたのですが、「1K」に変更してもらいました。
いろいろ予定を変更したこともあり、2月22日以外の日付でも座席指定をしていたのですが、下のスクリーンショットのように「1A」、「1K」、「2G」は常に指定不可。予約段階では、特典航空券搭乗者には開放されていないようです。
ファーストクラス搭乗券。Fの文字がいいですね。
ファーストクラス専用チェックインカウンター(L)の直ぐ目の前が、JALファストセキュリティレーンになっています。素晴らしい導線。フロアマップ画像は、JALの公式ホームページから借用しました。
ファストセキュリティレーンですが、一般の保安検査場もそれほど混雑してなかったので、あまり恩恵は感じられませんでした。なお、ファストセキュリティレーンは、ファーストクラス搭乗者以外にも、JMBダイヤモンド会員、JGCプレミア会員、JMBサファイヤ会員、JALグローバルクラブ会員にも開放されているようです。
出国審査を抜けると、直ぐのところにJALのサクララウンジとファーストクラスラウンジがあります。これまた素晴らしい導線。でも、搭乗時間まであまり時間がなかったので、軽く見学するに留めました。
サテライトの91番ゲートからの出発です。ボーディング・ブリッジの分かれ目。左ファーストクラス、右ビジネスクラスとエコノミークラス。
搭乗~。
JL725の使用機材はボーイング777-300ER。シートは「JAL SUITE」。JAL SUITEの詳しい説明は、JAL公式ホームページで確認できます。
私の座席「1K」です。リュック置いちゃってますが(笑)
CAさんの挨拶から離陸まで
着席すると、すぐにCAのAさんが挨拶に来てくれて、こちらがお願いするまでもなく記念写真を撮ってくれました。後ろのビジネスクラスとの境目のカーテンを閉めれば、このファーストクラス空間は完全に個室なのでOさんが自由に使っていいと。一席を食事用、一席を書斎用、一席を就寝用に使ってくれても構わないと。本当ですか?(笑)
ちなみに、CA(キャビン・アテンダント)というのは和製英語だそうです。英語ではflight attendantまたはcabin crewと言うそうですが、ここではCAで統一させてもらいます。
離陸。
安定飛行に入ると、CAのTさん、ベテランCAのIさんが相次いで挨拶に来てくれました。ファーストクラスは常に3人体制でオペレーションに当たるそうです。今日は私しか乗客がいないので、私一人に対してCAさん三人。何ですか、この贅沢は(笑)
Aさんが「シャンパンなどいかがでしょうか?」と。ドンペリ、サロンが飲み放題なのは事前に調べて知っていました。そして、私、大のシャンパン好き。今直ぐ飲みたいところですが、その前にやっておかなければならないことが。機内インターネットサービス(JAL SKY Wi-Fi)への接続です。ファーストクラスの機内食をTwitterに投稿したいですしね(笑)
JAL SKY Wi-Fiに接続する
JL725(成田-ジャカルタ)とJL726(ジャカルタ-成田)は、機内インターネットサービス「JAL SKY Wi-Fi」が利用可能な路線。
ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラス問わず利用可能です。搭乗当時、他に東京(成田)路線のニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルス、ロンドン、パリ線に導入されていました。2014年7月からは国内線でも導入が予定されています。
JALのWi-Fiサービスは、米Gogo社と提携したサービスで、携帯電話やノートパソコンなどのWi-Fi利用可能端末→機体内部に数カ所設置されているアクセスポイント→衛星通信→基地局→Webサイトという流れでインターネットに接続します。ANAは、OnAir社と提携して同様のサービスを行っています。
JAL SKY Wi-Fiの利用料金は以下のとおりで、JALカード、JAL USA CARD、JAL・上海浦東発展銀行クレジットカードで決済すると少し安くなります。今の段階では、JAL SKY Wi-Fi利用分がJALカード特約店扱いになるのかどうかについては不明です。JALカードの利用明細が出たらはっきりするでしょう。
利用プラン | 利用時間 | 料金 | JALカード割引料金 |
---|---|---|---|
1時間プラン | 1時間 | 11.95ドル | 10.75ドル |
フライトプラン | 24時間 | 21.95ドル | 19.75ドル |
接続方法は、以下のリーフレットで詳しく説明されています。途中つまずきながらもなんとか接続できました。
スピードテストの結果。下りが0.62Mbps、上りが0.50Mbps。写真付きツイートは失敗するケースが多かったです。
無事、機内Wi-Fiに接続できたので、おまちかねの機内食の準備をお願いしました。この時点で搭乗から約1時間半後です。
JL725(成田-ジャカルタ)ファーストクラスの機内食
和食と洋食を選べますが、洋食を選択。六本木にあるレストラン「エディション・コウジ シモムラ」の下村浩司さん監修によるメニューだそうです。
JL725(成田-ジャカルタ)で飲めるシャンパンは、「サロン2002」と「ドン・ペリニヨン2004」です。
まずは、「サロン2002」をいただきます。
写真のCAさん(Aさん)がまたシャンパングラスを持ってニヤけているところを記念撮影してくれました。
メニューには載っていないアヴァン・アミューズ。
アミューズ・ブーシュ。
左から、蕪とサーモン、スミイカのタルタル レフォールとマスタード風味、ドライトマトとスパイスのサブレ、ブロッコリーとマカデミアナッツのキッシュ。
奥に見えるのは、左から、エシレのバター、コショウを板状にしたもの(すごく辛い!)、オリーブオイル。
CAのAさんにジャカルタ滞在中の過ごし方を聞いてみました。あまり出歩かず、せいぜいショッピングモールに出かけるくらいとのこと。後で、別のお二方のCAさんにも同じ質問をぶつけてみましたがほぼ同様お答えで、食事もホテルで済ませることが多いとのことでした。
「サロン2002」を2杯半くらい飲んだので、次は「ドン・ペリニヨン2004」。
ドンペリをサーブしてくれた、先ほどとは別のCA(Tさん)に、「お味の違いがあるようですよね?」と聞かれたので、「うーん、サロンの方が複合的な感じかな、ドン・ペリニヨンの方はもっとこう一極集中で強い感じ」とか適当な事を。
Tさんは話好きな方で、楽しくおしゃべり出来ました。
私「残ったシャンパンとかワインをCAさんたちで飲んだりしないんですか?」
Tさん「内規で禁じられてますから飲んだことありません」
私「私一人では飲みきれませんから、そこに座って一緒にどうぞ(笑)」
Tさん「(笑)」
Tさん「ご馳走してくれるいい人もいませんし(笑)」
私「えー、もてそうですけどね(笑)」
Tさん「いえいえ~」
「今度ごちそうしますよ」といえばLINEのID教えてくれたでしょうか?そんな訳ありませんね。
アペタイザー(前菜)は、以下の3つからの選択制。
- キャビアオードブル トピナンブールのヴルーテとズワイガニ、キャビア
- フォアグラとビーツのテリーヌ仕立て
- ポーチドエッグ、イベリコチョリソーとパルマ(イタリア)産生ハムと鴨のスモーク
キャビアオードブルを選びました。アペタイザーはIさんというベテランのCAさんがサーブしてくれました。
アペタイザーを平らげると、Aさんが「メインに合わせてワインなどはいかがでしょうか?」と。
JL725(成田-ジャカルタ)ファーストクラスで飲めるワインは、
白ワインが、
- ムルソー プルミレ・クリュ レ・クラ 2011
- サンセール・ダンタン 2010
- パライソ・リースリング 2009
- サントリー登美の丘ワイナリー元詰「登美の丘」甲州2011」
赤ワインが、
- シャトー・ラグランジュ2007
- ニュイ・サン・ジョルジュ レ・グランデ・ヴィーニュ 2007
- ケンゾー エステート「紫鈴 rindo」2008
まず、「ムルソー プルミレ・クリュ レ・クラ 2011」を頂きました。
そして、メインディッシュ。
メインディッシュは以下の3つからの選択制。牛肉、鶏肉、海老ですね。牛肉行きました。
- 黒毛和牛肉のポワレ 柚子胡椒風味の九条葱添え
- ホロホロ鳥と粗挽きソーセージ、白野菜のポトフ仕立て
- スパイスの香るオマール海老のロースト キノコとパプリカのラグー
牛肉はちょっと柔らかすぎて、鶏肉にすればよかったかなと。
赤ワインは、「ニュイ・サン・ジョルジュ レ・グランデ・ヴィーニュ 2007」を頂きました。
メインを食べ終わると、CAさんが「チーズなどはいかがでしょうか?」と。はい、もう何でもいただきます。
ちょうど南大東島付近を航行中だったのですが、結構揺れる。安定感のあるグラスに変えてくれました。ワインの傾きから揺れが想像できると思います。
この時点で食事開始から2時間以上経過しています。わたくし、飲み助なので食事に時間かかるのですね。
さて、だらだら飲んでいると、CA(Iさん)が今実際に操縦している機長が昔かぶっていたという帽子を持ってきてくれました。そして、また記念撮影。顧客を喜ばせようというサービス精神が凄いです。
Iさんとは制服の話をしました。Iさんは今の機能的な制服を気に入っているようです。
食事開始後3時間でようやくデザート。
苺と薔薇のフラン グラノーラ添え。あと、「こちらもどうぞ」と言って、JALファーストクラス限定のジャン=ポール・エヴァンのチョコレートをくれました。
なお、このチョコレートは、JKT48の握手会(Handshake Event)の時に「ファーストクラスのおみやげだよ」と言って、推しメンに渡しました。我ながらいやらしい(笑)
低速ながらもつながっていたJAL SKY Wi-Fiですが、デザートを食べ終えて暫くしたくらいから、位置的にはフィリピンのパラワン島上空付近から接続が切れてしまいました。以下のように「衛生接続なし」と表示されます。ジャカルタに到着するまでに接続が再開されることはついぞありませんでした。残念。
JAL SUITEのベッドで熟睡
だいぶ酩酊しましたし、Twitterでやり取りもできませんし、私がだらだらしてることでCAさんも休めないのではないかと少し申し訳なくなってきましたので、寝ることにしました。
CAさんが後ろの「2K」の席をベッドにしつらえてくれました。
ふと、外を見ると、こんなきれいな海が広がっていました。
おやすみなさい。
テンピュールマットレスは寝心地良く、1時間半くらいぐっすり寝られました。
起きると、リフレッシュメント(季節のフルーツ盛り合わせ)とコーヒーの提供。
JALファーストクラスのお土産
上の写真の取っ手の大きい、JALファーストクラスのロゴ入りコーヒーカップはお土産としてプレゼントしてくれました。
また、以下の手書きのメッセージカードも。
メッセージカードに「サイト探してみますね」とあるのは、「『マイルでファーストクラスでJKT48』の模様をブログに書く」と伝えたからですね。
他に、箸(2膳)、就寝時に使用しなかった資生堂メン スキンケアセット、アメニティポーチもプレゼントしてくれました。同じく就寝時に使用しなかったリラクシングウェア(パジャマ)もプレゼントしてくれるとのことでしたが荷物になるので貰いませんでした。
総括
美味しいお酒と食事をいただき、美人CAさん3人と入れ代わり立ち代わり楽しく会話でき、フルフラットベッドで熟睡もでき、8時間のフライトはあっという間でしたね。CAさんたちにはホントに良くしてもらったので、飛行機を降りる時寂しかったほど(笑)
もう一回乗ってもいいと思えるくらい満足しました。
JALのスタッフの皆さん、楽しい旅をありがとうございました!
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